2012年の早大(政経)の問題を解き終えたので
全体の講評も記しておきましょう。

第1問は,円を題材とした図形と方程式の問題。
(1),(2) は典型問題でここは解ききるのが合格への最低条件。
(3) の図形束の知識の有無で差がついただろう。
やや高度な内容も学習しておきたい。

第2問はトーナメント戦を題材とした確率の問題。
チーム数が少ないので落ち着いて考えれば解けるだろう。
対戦相手によって勝つ確率が変わるところに注意して,
ミスのないように取り組みたい。 

第3問は平面ベクトルから軌跡へと話が展開していく問題。
誘導が丁寧になされているので,方針に迷うところは少ない
だろう。文字が多く計算が複雑なので,じっくり時間をかけて
解ききりたい。 
2012年の問題は,
・第1問が知識を試す問題
・第2問が思考力を試す問題
・第3問が計算力を試す問題
と各設問に役割が明確であった。第3問は時間をかければ
解けるだろうから,第1問,第2問でどれだけ時間の削減が
できたかどうかが勝負の分かれ目となったのではないか。
全体の設問の難易度を適切に見極め,時間戦略をもって
試験に臨みたい。